ちょっと個性的すぎる個性と陶芸

エンジンがかかるまでの時間がやたらと長く、かかったらかかったでものすごいスピードで走る。そして、ガス欠は唐突にやってくる。

突然のガス欠(のフリ)

そんな、スーパーカータイプの陶芸家です。

双極性障害という「個性の分類名」

これはもう性格というか性質というか生態というか、個性です。よくも悪くもね。個性的すぎて「双極性障害二型」という名前さえついています。昔は躁うつ病といいました (正確には病気でなありません)。

障害というと特別感満載ですが、そう特別なものでもなくて。みなさんもあるでしょう、落ち込んだり元気になったり、気が乗らなかったりやたらと集中したり。その波が人より大きく、日常生活に支障をきたすようになるとつけられる、単なる「分類名」です。もちろん苦しんでる方はたくさんいらっしゃいますが、わたしはそう捉えています。

病気ではなく性格であり、個性。つまりこれって治らないんですね。考え方が頑固な人、勝ち気で喧嘩っ早い人、優しいけれど優柔不断な人。そうそう変わらないですよね。自分の性格をよく知って、うまく付き合っていくしかありません。

スーパーカーたる ゆえん

つまり、集中すると止まらないんです。トップギアのまま何時間でも、何日でも寝食忘れて作業ができる。便利な個性にも聞こえますが、眠くならない・お腹が空かないのはとても不便。タイマーかけないと文字通り忘れてしまいます。不摂生もいいところです。

夕陽の中で

また、集中しすぎたあとの気分の落ち込みよう。いわゆる鬱期ですね……怖い怖い。いわゆるガス欠です。これがあるからセーブしなくてはならないのですが、なかなかね。みなさんだって、頑張りすぎたあとはヘトヘトになりますよね。おんなじです。

鬱期と妄想からのアイディア

違うのは復活までの期間と深さですかね。まさに「日常生活に支障をきたす」レベル。ひどいと寝っ転がって妄想するくらいしかできません。

でも実は、この妄想もわたしにとって大事な時間です。どうせ何を考えても時間が経たないと落ち込んだままなので、作品のことやモノづくりのことを考えます。

そうすると、制作できないことに悶々として作りたいものが思いついたりするんです。アイディアの宝庫。メモする気力くらいは残しておかないといけませんね笑。さもないと死にそうな自分の声のボイスメモが溜まっていきます。

実は相性いい?

作業に没頭する。時には妄想しかできない。この双極性障害という「個性」って実は陶芸との相性がいいのかなって思って気に入り始めています。

もちろん、ほどほど健常の幅に波を抑えるための訓練は重ねつつ、無理せずのんびり。

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